3月21日(木曜日)に緑が丘幼稚園。そして3月23日(土曜日)には京王幼稚園の卒園式がそれぞれ執り行われ、緑が丘幼稚園は30名。京王幼稚園は46名の子どもたちを送り出すことが出来ました。式のリハーサルにも参加しましたが、段取り通りにいかず、それでも一生懸命に入場から修了証書授与、お別れのことば、そして歌を繰り返し練習する姿を思い返しながら子どもたちの姿を眺めていますと、毎年同じ光景を見ているにもかかわらず鼻の奥がツンとしてくるのを止められません。保護者の方々の様子も眺めるとますます拍車がかかります。結構堪えるのに必死になりますが、堪えられるものではありません。毎年のことです。子どもたちがくれる『チカラ』はすごいです。語彙力が著しく低下しているようでもありますが、それ以外に言葉が出てきません。繰り返しになりますが子どもたちがくれる『チカラ』はものすごいです。
ところで少し話は変わりますが、今、この時代は様々な点においてとても大きな転換期を迎えています。「昔は~だった」や、「これまで大切だったこと」が通じない範囲が日に日に増えています。それもかつてなかったほどの速度で、です。そういった時代背景ではありますが、変わらないことも多くあります。それは私たち幼稚園にとっての大前提である「人と人」との関わりの大切さ、です。「人と人」との関わりは、時には得難い機会でもあり、時にはとてつもなく煩わしいこともあり、必ずしも精神的な負荷とは無縁ではありません。職種も多様化し、人(他者)との接点が無くとも生活していける選択肢は増えてきています。一人ひとりの能力を発揮し易い場が増える事は、今この時代にとても適合しているのだと思います。とはいえ、人が一切関わっていない事柄は世界中を探してもほぼゼロ、という事も一面の事実かと思います。どれだけ時代が進み、人間関係が介在する必要がない状況が増えていったとしても、物事の根幹には「人と人」との関りがあります。当たり前のことですが、子どもたちは一人ひとりが皆違う個性を持った「人」です。卒園を終えた子どもたち一人ひとりが「一人ひとりの大切なこと」にめぐり逢い、「一人ひとりの幸せ」を得ることを心より願い、同時に得られるものとも確信しています。だって皆とても立派な「子どもたち」であり「人たち」ですからね。