4月の喧騒が少し(だけ)収まり、初めて幼稚園に通うようになった子どもたちも進級した子どもたちも徐々に新しい環境に慣れていってくれている様子が見受けられ、ひとまずはほっと一安心といったところです。
冬眠を終え、カメさんたちが活動を始めました。正確な年齢は分からないのですが、かなりの高齢であることは間違いないので正直なところ、毎年無事に起きてきてくれることを切に願っているところです。とはいえ先年は一人が冬眠から覚めることが出来ず、そのまま亡くなっていたということもあり、そういった生死の事実を子どもたちにどのように伝えていくべきか、いまだに考えがまとまらず悩んでいます。とはいえまずは今年元気に起きてきてくれたことを皆で喜びたいと思います。
先日卒園式を終えたばかりのようにも感じますが、早速新しい年度が始まりました。まずは京王幼稚園からです。
3月21日(木曜日)に緑が丘幼稚園。そして3月23日(土曜日)には京王幼稚園の卒園式がそれぞれ執り行われ、緑が丘幼稚園は30名。京王幼稚園は46名の子どもたちを送り出すことが出来ました。式のリハーサルにも参加しましたが、段取り通りにいかず、それでも一生懸命に入場から修了証書授与、お別れのことば、そして歌を繰り返し練習する姿を思い返しながら子どもたちの姿を眺めていますと、毎年同じ光景を見ているにもかかわらず鼻の奥がツンとしてくるのを止められません。保護者の方々の様子も眺めるとますます拍車がかかります。結構堪えるのに必死になりますが、堪えられるものではありません。毎年のことです。子どもたちがくれる『チカラ』はすごいです。語彙力が著しく低下しているようでもありますが、それ以外に言葉が出てきません。繰り返しになりますが子どもたちがくれる『チカラ』はものすごいです。
ところで少し話は変わりますが、今、この時代は様々な点においてとても大きな転換期を迎えています。「昔は~だった」や、「これまで大切だったこと」が通じない範囲が日に日に増えています。それもかつてなかったほどの速度で、です。そういった時代背景ではありますが、変わらないことも多くあります。それは私たち幼稚園にとっての大前提である「人と人」との関わりの大切さ、です。「人と人」との関わりは、時には得難い機会でもあり、時にはとてつもなく煩わしいこともあり、必ずしも精神的な負荷とは無縁ではありません。職種も多様化し、人(他者)との接点が無くとも生活していける選択肢は増えてきています。一人ひとりの能力を発揮し易い場が増える事は、今この時代にとても適合しているのだと思います。とはいえ、人が一切関わっていない事柄は世界中を探してもほぼゼロ、という事も一面の事実かと思います。どれだけ時代が進み、人間関係が介在する必要がない状況が増えていったとしても、物事の根幹には「人と人」との関りがあります。当たり前のことですが、子どもたちは一人ひとりが皆違う個性を持った「人」です。卒園を終えた子どもたち一人ひとりが「一人ひとりの大切なこと」にめぐり逢い、「一人ひとりの幸せ」を得ることを心より願い、同時に得られるものとも確信しています。だって皆とても立派な「子どもたち」であり「人たち」ですからね。
まだまだ寒暖の差が大きい時期ですが、確実に春が近づいてきています。京王幼稚園でもクマさんたちが春らしい装いで皆をお出迎えしていますが、外の様子は春までほんのもう少し、といったところでしょうか。
3月に入り、進級、そして卒園に向けて園内の様子も少しザワザワしているように感じます。そんな中、園内に貼られた掲示物を見るとやはり寂しい気持ちを感じてしまいますが、沢山の笑顔と沢山の想いで教職員全てで送り出してあげたいと思います。
本来でしたら最も寒くなってもおかしくない2月ですが、実際には春のような陽気と冬らしい寒気が入り交じり、子どもたちも大人たちも体調を崩しやすくなっているようです。とはいえ季節感として今年もこの子たちの登場です。寒いところで生活する動物の代名詞(実際には赤道付近や南半球にも沢山のペンギンが生活してはいますが)の一角として、子どもたちへ季節感を伝える役割を担い、今年も幼稚園にやって来てくれました。
幼稚園部・保育園部がそれぞれに趣向を凝らし、季節感を取り入れた壁面です。今年は特に願望も多めに入っていますね。
幼稚園に飾られた『お雛様飾り』。登園してきた子どもたちもしげしげと見入っています。
毎年恒例の京王幼稚園の書初めが行われました。昔に使われていた文字などを子どもたちは思い思いに好きな色の画用紙や絵の具を使い、自由に描いていきます。眺めていると、その字が紙から躍り出てきそうに感じる事があるんですよね。とにかく作品全てがとても魅力的です。子どもたちのエネルギーがのびのびと紙の上に展開されているからこその事なのでしょうね。